JBL 4311は、1971年に発売されたJBL 4310の後継機として1974に発売されました。JBL 43110とJBL 4311の違いは、低域の30cmコーン型ウーファーが123A-1 から、プロ型番の2212に変更され、これに伴い最低周波数特性も30Hzから45Hzに変更されています。中域の13cmコーン型スコーカーはLE5-2で、JBL 43110と同一ですが背面にバックキャビティを装備しウーファーからの干渉を防いでいます。高域のダイレクトラジエーターLE20-1からLE-25に変更されています。またクロスオーバー周波数は1.5kHz/7kHzから1.5kHz/6kHzに変更され、JBL 4310の外観上の大きな特徴でもあったエンクロージャーフロントに装着されていたサブバッフルは、JBL 4311では廃しされています。その他、スペック上では最大許容入力50W(連続プログラム)から40W(連続プログラム)、エンクロージャーサイズが幅364mmから360mmに、それぞれJBL 4311で変更されました。
●JBL 4311/4311AWX:1974年発売
・3ウェイ・バスレフエンクロージャー(幅360×高さ600×奥行300mm)本体重量:23Kg
【ユニット構成】低域:2212・中域:LE5-2・高域:LE-25【クロスオーバー周波数】1.5kHz/6kHz
【周波数特性】45Hz〜15kHz ±5dB 【指向特性】90゜(水平、垂直)
【最大許容入力】40W(連続プログラム)
【インピーダンス】8Ω【能率】91dB(新JIS)
JBL 4311シリーズはJBL 4311A,JBL 4311Bの2モデルは販売台数そのもが多く、程度が良いモノも比較的容易に見つけられるが、その原型JBL 4311は程度の良いモノは入手が非常に困難です。
JBL 4311:\193,800
JBL 4311AWX:\205,200
*いずれも、1台の販売価格