JBL 4332/4333 モニタースピーカー考察

JBL 4332/4333

JBL 4332/4333 解説

JBL 4332,4333はスタジオエンジニアの一層の音質改善と向上を求める声に答え、低域レスポンス改善と最大出力レベルの向上をはかり発表された2ウェイタイプのJBL 4330,4331と同時期に、スーパートゥイーターを加えたJBL初の3ウェイタイプのモニタースピーカーです。これまで、モニタースピーカーは2ウェイタイプが最も最適との常識を破ったのが、JBL 4332と4333の登場でした。 JBL 4332と4333の違いは、JBL 4332はネットワークを搭載しないマルチアンプ方式で、JBL 4333はネットワーク方式を採用していることです。エンクロージャーはJBL 4320,4325と板厚、デザインはともに大きな変更がありませんが、ユニットの配置は大きく変更されウーファー、ホーン/ドライバーが一直線に配置されています。バスレフポートは2個から1個に変更されています。 低域のウーファーは、これまでのLE15系から磁束密度の高い130A系の2231Aに変更されました。2231Aは振動系重量の増加を磁気の強化で補い、さらにコーン紙密度や質量を大幅に改善したウーファーです。 中高域のドライバーは2420で変更はありませんでしたが、ホーンはこれまでの2307(約22cm)から約7cmn長い2312(約29cm)変更され、音響レンズはこれまでの2308を組み合わせたユニットを搭載しました。ホーンを約7cmn長くすることで、ウーファーとの自然なつながりを狙ったものです。

●JBL 4332/4333:1974年発売
・3ウェイ・バスレフエンクロージャー(幅600×高さ760×奥行510mm)本体重量:4332(45Kg)/4333(47Kg)
【ユニット構成】低域:2231A・中高域:2420+2312+2308・高域:2405【クロスオーバー周波数】800Hz/8.5KHz
【周波数特性】35Hz〜20kHz ±3dB 【指向特性】45゜×120゜
【最大許容入力】4332:75W(800Hz以下)・30W(800Hz以上)/4333:75W
【インピーダンス】8Ω【能率】93dB(新JIS)

JBL モニタースピーカー  4330/4331

●JBL 4332/4333 現状の中古マーケット状況・その他

ネットワーク式のJBL 4331はYahooオークションでは年に2Set程度が出品されているようです。ネット上の中古販売店も小まめにチェックしておく必要があります。マルチチャンネル方式のJBL 4330は入手が非常に困難です。

●JBL 4332/4333 当時の販売価格

JBL 4332:\513,000
JBL 4332WX:\535,000
JBL 4333:\599,000
JBL 4333WX:\581,000
*いずれも、1台の販売価格












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