JBL 4343/4343AWXの発売から3年後に、ウーファーJBL2231AとミッドバスJBL2121ををアルニコ磁石からフェライト磁石に変更したモデルです。変更の理由は、ハイパワードライブにおけるアルニコ磁石の減磁の問題と、地球資源保護の問題からでした。主に後者の地球資源保護でこの時期に他のスピーカーメーカーもフェライト磁石化しています。フェライト磁石に伴いJBLは1980年に、フェライト磁石の減磁に強いメリットを活かし、磁気歪みを低減したSFG(シンメトリカル・フィールド・ジオメトリー)回路と呼ぶ磁気回路を開発します。このSFG回路を搭載したのが2231Hです。アルニコ磁気回路は重低音でのレスポンスが失なわれがちで、その結果、中低域のスムーズさに欠けますがSFG回路はこれを解決しています。その他は全く同一ですのでJBL 4343/4343AWXの項目をご覧下さい。
●JBL 4343/4343WX:1976年発売
・4ウェイ・バスレフエンクロージャー(幅635×高さ1051×奥行435mm)本体重量:79Kg
【ユニット構成】低域:2231H・中低域:2121H・中域:2420+2307+2308・高域:2405・ネットワーク:3143A
【クロスオーバー周波数】300Hz/1.25kHz/9.5kHz
【マルチドライブ時推奨クロスオーバー周波数】290Hz/18dB/oct
【周波数特性】35Hz〜20kHz ±3dB
【指向特性】60゜×30(16kHz)
【最大許容入力】マルチドライブ時:75W(300Hz以下)・75W(300Hz以上)/ネットワーク時:75W
【インピーダンス】8Ω【能率】93dB(新JIS)
【エンクロージャー容積】156L(ウーファー)、14L(ミッドバス)
大ヒットのJBL 4343、JBL4343WXのマイナーチェンジバージョンであり、このJBL 4343B、JBL4343BWXもベストセラー商品であったことから。Yahooオークションやネット上の中古販売店も含め、JBLの大型モニタースピーカーとしてはJBL 4343、JBL4343WX以上に豊富に出回っています。小まめにチェックしていると相当程度の良い物も頻繁に見かけます。
JBL 4343B:\600,000
JBL 4343BWX:\630,000
*いずれも、1台の販売価格