JBL 4330/4331 モニタースピーカー考察

JBL 4330/4331

JBL 4330/4331 解説

レコーディングスタジオのモニタースピーカーとして、JBL 43204325が本格的に使用されるようになると、次第にエンジニアの間からは一層の音質改善と向上を求める声があがりはじめました。おもに、低域レスポンス改善と最大出力レベルの向上の2つのポイントでした。これらの要求に対しJBL 4320発売から約3年後に、2ウェイタイプのJBL 4330,4331と3ウェイタイプのJBL 4332,4333を発表しました。 JBL 4330と4331の違いは、JBL 4330はネットワークを搭載しないマルチアンプ方式で、JBL 4331はネットワーク方式を採用していることです。エンクロージャーはJBL 4320,4325と板厚、デザインはともに大きな変更がありませんが、ユニットの配置は大きく変更されウーファー、ホーン/ドライバーが3ウェイ化する場合に備え一直線に配置されています。バスレフポートは2個から1個に変更されています。 低域のウーファーは、これまでのLE15系から磁束密度の高い130A系の2231Aに変更されました。2231Aは振動系重量の増加を磁気の強化で補い、さらにコーン紙密度や質量を大幅に改善したウーファーです。 中高域のドライバーは2420で変更はありませんでしたが、ホーンはこれまでの2307(約22cm)から約7cmn長い2312(約29cm)変更され、音響レンズはこれまでの2308を組み合わせたユニットを搭載しました。ホーンを約7cmn長くすることで、ウーファーとの自然なつながりを狙ったものです。

● JBL 4330/4331:1974発売
・2ウェイ・バスレフエンクロージャー(幅600×高さ760×奥行510mm)本体重量:4330(43Kg)/4331(44Kg)
【ユニット構成】低域:2231A・中高域:2420+2312+2308・ネットワーク:-【クロスオーバー周波数】800Hz
【周波数特性】35Hz〜15kHz ±3dB 【指向特性】45゜×120゜
【最大許容入力】4330:75W(800Hz以下)・30W(800Hz以上)/4331:75W
【インピーダンス】8Ω【能率】93dB(新JIS)

JBL モニタースピーカー  4330/4331

●JBL 4330/4331 現状の中古マーケット状況・その他

ネットワーク式のJBL 4331はYahooオークションでは年に2Set程度が出品されているようです。ネット上の中古販売店も小まめにチェックしておく必要があります。マルチチャンネル方式のJBL 4330は入手が非常に困難です。

●JBL 4330/4331 当時の販売価格

JBL 4330:\420,000
JBL 4330WX:\443,000
JBL 4331:\488,000
JBL 4331WX:\511,000
*いずれも、1台の販売価格












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