JBL 4333A/4333AWX モニタースピーカー考察

JBL 4333A/4333AWX

JBL 4333A/4333AWX 解説

JBL 4333A/4333AWXはJBL4331A,4331AWXにスーパートゥイーター2405を追加し高域レンジを拡大したものです。このJBL 4333A/4333AWXはバランス、音離れもに大変良く、JBLの本格的な3ウェイモニターとして高い評価を受けています。前作で登場した初の3ウェイモニタースピーカーJBL 4332/4333とユニット構成は同じですが、エンクロージャーはJBL 4331A/4331AWXと同じく大幅な改良が行われ、JBL 4331A/4331AWXではメクラ板で塞がれていたトゥイーターの穴にスーパートゥイーター2405が搭載されています。エンクロージャーデザインが大きく変わり、フロントバッフル上でのユニット配置、バッフルダクトの位置も大きく変更されました。また、JBL 4332,4333で指摘されていた箱鳴りを止める意味から、板厚を従来の約19mmから約25mm(バッフル従来通り約19mm)に変更されました。ユニット構成の変更はありませんでしたが、エンクロージャーの変更と強化によりJBL 4332,4333から音質は大幅に向上しています。また、ネットワークを搭載しないJBL 4332タイプのモデルは廃止され、背面ネットワーク部分にあるスイッチ切り替えでマルチアンプでの使用が可能になりました。横置きへの対応から、音響レンズ2308が90度回転しての取り付けも可能となっています。
JBL 4333A/4333AWXは本格的な3ウェイ構成で、2ウェイ構成のJBL 4331A,4331AWXで感じる高域不足もスーパートゥイーター2405の搭載で解決し、周波数特性、エネルギーバランスともに完成度が非常に高くシステムとしての完成度は頂点に達しています。

●JBL 4333A/4333AWX:1976年発売
・2ウェイ・バスレフエンクロージャー(幅619×高さ778×奥行497mm)本体重量:59Kg
【ユニット構成】低域:2231A・中域:2420+2312+2308・高域:2405・ネットワーク:3133A【クロスオーバー周波数】800Hz/8.5kHz
【周波数特性】35Hz〜20kHz ±3dB 【指向特性】60゜×30゜(12kHz)
【最大許容入力】マルチドライブ時:75W(800Hz以下)・30W(800Hz以上)/ネットワーク時:75W
【インピーダンス】8Ω【能率】93dB(新JIS)

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●JBL 4333A/4333AWX 中古マーケット状況・その他

JBL 4333Aの中古品はYahooオークションに年4〜5set程度が出品されています。中古価格は15〜25万程度が相場です。一方、JBL 4333AWXの方は滅多に出回ることがありません。これは、JBL 4333AWXの方が流通量(当時の販売量)が少なかったことによるものです。

●JBL 4333A/4333AWX 当時の販売価格

JBL 4333A:\440,000
JBL 4333AWX:\455,000
*いずれも、1台の販売価格













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